https://www.reddit.com/3rwwf5/

==ストーリーに関してほとんどネタバレを含みません==

 

新海誠監督の最新作、『君の名は。』が大ヒットしている。興行収入が邦画としては、宮﨑駿監督作品のアニメ映画以外で初めて100億円を突破し、大ヒットしていた『シン・ゴジラ』を颯爽と抜き去った。私のTwitterのフォロワー界隈でも「見た!」との声が絶える日はない。ミーハーの気質が強い私もご多分に漏れず見に行ってきた次第である。

 

 

ストーリーに関して言えば「大したことない」と言わざるを得まい。言ってしまえば深夜アニメや美少女ゲームやらでさんざん繰り返されてきた筋そのもの-ご都合主義に満ちたペラペラストーリー-であり、考察も何もない。良くも悪くもスッキリした観賞後の感じを与えてくれる、そんな程度のものである。

 

素晴らしい点はといえば、映像美と音楽の美しさが筆頭に上がる。豪華な作画陣を迎え新海誠独特の色彩感覚をもとに描ききった映像美は、普段見ている僕たちの世界をデフォルメし、「夢のような」という形容をしたくなるほど、素晴らしい体験を鑑賞している我々に与えてくれる。RADWIMPSのうたう4曲の劇中歌・主題歌も映画の雰囲気に美しくマッチしていて、あの曲を聞くたびに君の名は。の空気感を感じることができる。

 

 

さて、本題に入ろう。君の名は。はなぜ流行ったかという考察である。本稿では思い切って、日本の若者文化と共同幻想という切り口で流行の理由を探っていきたい。

 

「若者の消費離れ」というフレーズがある。まあ元来からして若者-特に学生-というものは金がない存在で、自らの貴重な時間を身売りしてアルバイトをして得たわずかな身銭でこすい遊びをし続ける存在であり、あるいは学費やら食費やら下宿代、サークル参加費等々でてんやわんやしている学生も多い。そして世代としてそもそも絶対数が少ない。日本の過度な少子高齢化状況は耳にタコが何個できたかわからないほど論じられてきたが、ご多分に漏れず、現在の「若者」は我々より上の世代と比べて絶対数として非常に不足する。消費額が低迷するのも分かる話である。

 

しかし、そんな若者でも使いうるわずかばかりの金は持っている。その消費の方向、すなわち若者の消費文化と君の名は。というコンテンツが見事に合致したからこれだけのヒットをあの映画は記録したのだと推察するのは恐らく間違った思考であるまい。では若者の消費文化とは何か。デジタルネイティブの消費文化について考えていこう。

 

デジタルネイティブの消費文化を探る前に、まずデジタルネイティブ世代の特質を考える。

 

まず、デジタルネイティブは、複数の拡散する自己像を持つことに慣れている。スマートフォンがここまで普及し、各種SNSが発達すると、我々は従来とは全く違うコミュニケーションの手段を手にすることになった。元来、発話とは常に自己開示と方向性を必要とする行為であった。また、「自らの意見」を「世間」に対して発話する、あるいはシェアするという行為は非常に高級なことであり、一部の世代に独占されることだった。何故ならそれを伝えるための物質や時間に対して相応の維持費がかかる行為であったからだ。サイバー空間はこうした物質性や時間性をゼロにし、あるいは任意とした。人は望む言説をいつでも容易かつ多くの場合対価を払わず、眼前の一個端末を用いて触れることができる。あるいは発信もまた然りであり、眼前の端末を用いて、全世界に対して自らをシェアしうるようになった。

 

SNSにおけるコミュニケーションの手段とは更に特殊である。我々はしばしば複数のアカウントを使い分け、その情報を誰がどの程度見ているかをコントロールしながら、見ている層に対して見せたい情報のみを、しかし特定の誰かを対象にするでもなく撒き散らしている。あるいは、見たい情報も多くの場合コントロールし、意識化されないほど自然なまま、情報を取捨選択し、見たいときに見たい情報のみを手にする。我々はサイバー空間上でアカウントごとに「自分」を作り上げ、そのアカウントを教えるという形式で自己の簡便なプロフィールとしている感すらある。

 

サイバー空間が時間性や空間性を取り払ったがゆえに、我々は従来よりあまりにも雑多な情報を瞬時に入手できるようになった。大学デビュー時にしばしば起こることだが、旧来からのアカウントを封印し「大学垢」なるものを作成して大学で1度しゃべっただけの「友達」(とさえ呼べない何か)にそのアカウントを公開することで大学アカウント上の自分という新しい自分を創り出し、その上でそんな友達とさえ呼べない何かが、何月何日何時頃何かの映画に行っただとかなになにを食べただとかいう、極めて私的で旧来であれば決して入手していなかったであろう瑣末な情報を受け取り続けるのであり、あるいはそうした存在に対してそんな瑣末な情報を発信し続ける。

 

そうした軽薄な関係はデジタルネイティブにとっては当然であり、タイムラインという仮想空間上で漠然と「流行っていること」に極めて敏感であり、同時に緩やかにそうした友達と呼べない何かと同じ体験を共有することを楽しんでいるフシすらある。現実世界で我々は属するコミュニティにおける自分像を他者とある程度同質化しようとすることと同様、サイバー空間上でも軽薄な関係の他者がやっていることに対してひどく敏感であり、そうした他者と自分を近づけようと努力する。

 

デジタルネイティブは、この広範なトレンドを認識し、同調しようとする力が強い一方、特定のコミュニティで凝り固まり、複数の自己像をより強く使い分けることに慣れている。グローバル化がブロック化をおしすすめ、トランプなどという一昔前では「そんなの流行らないよ」と思われていた候補が米大統領選でそれなりの支持を集めていることからも分かる通り、我々がサイバー空間において全世界的に開示されればされるほど、我々は個別化し、全世界から見つけた自らの同質者と群れようとする。

 

デジタルネイティブの消費文化は、こうしたブロック化した「自分」のコミュニティが有する「共体験」を買うことにある。

 

「共体験」を買うとはどういうことか、すなわち「他者」と同じ体験をするために、その体験にお金を使うということである。

 

共体験を買うということに私は2つの意味をこめている。1つは何の事はない、若者はミーハーであるということである。「周りがやってるから」「周りと一緒」を志向し、周りと同質である自分を志向し、あるいは周りと同質である自分を演じるために流行りものに金を払うということである。これはあるいは若年層に限った話ではないかもしれないが、私には若い世代の方がこうしたことに敏感であるように感じる。

 

ともかく、我々はミーハーである。先程デジタルネイティブの特質について記したが、消費文化について焼き直せば、我々は、他者がまき散らす言説のうち、自らの言説となんとなく共通の方向性を持ったトレンドをSNSというフィルターを通じて認識し、そのトレンドに自己を同化させながら少しだけ違う「ワタシ」をアピールしようとする。一昔前よりも、自らが合わせやすい「タイプ」を見つけやすくなり、人々は自らのヲタっ気を隠そうとしなくなった一方、ヲタっ気の外に対してひどく無頓着になった。

 

こうしたSNSの作用は、以前より流行り廃りのサイクルを遥かに早め、コンテンツの消費サイクルを過激にしていることはまず間違いない。コンテンツは何も映画やら漫画やらといったものにとどまらず、流行語であり、服装でありといったものに及ぶ。自らと似たコミュニティがみんな体験していることを自分も体験したいという欲求はどんどんと増幅し、無い金はそこに落とされるのだ。

 

2つめは、同じ場にいる他者(それが「友達」でなくても)と同じ体験を生で分かつという体験に金を使うという意味である。デジタル化が進み、物理的なモノの存在価値が薄れるに連れ、我々はアナログなこと、アナログでしか出来ないことに対する価値を強く認識するようになってきた。今やほぼ全てのアーティストはライブで集客することで食っていく時代であり、プロ野球の観客動員はテレビ視聴率の低下と反比例するように年々増加している。他者は誰でもいい、多くと同じものを見、喜怒哀楽を楽しみ、言葉はなくとも場の雰囲気としてそれを分かつという体験を若者は特に求めているように思う。こうした一種独特の高揚感のために、若者はない金を叩く。

 

 

さて、それでは、なぜ君の名は。がこうしたデジタルネイティブな若者の消費文化とマッチングしたか、それはその見せ方であり、ストーリーでありが我々の持つ淡い期待と言う名の共同幻想を刺激しながら、広範な「オタク分野」に働きかけ、強い同調欲求をSNS上を中心に呼び起こしたからであり、あるいは簡便に共体験を思い出しうる装置を生み出したからであろう。

 

我々が常日頃受け取る言説は、我々がそれを無意識的に取捨選択すればこそ以前よりずっと強固に強化され、そして入れ替わりの激しいものになった。しかし3大欲求につながる言説-寝たい、食べたい、性的欲求を満たしたい(≒彼女/彼氏が欲しい≒自己承認欲求を満たしたい)は、さらに以前にも増して無秩序に拡散するようになったように思う。

 

また、書き忘れていたが、デジタルのもう一つの作用として、VRの発展に顕著であるが、よりリアルな仮想現実を簡便に創造できるようになったという点がある。君の名は。というアニメは確かにアニメであるが、何やら「ありそう」と思えるようなリアリティと想像上の美しさをマッチングさせうる技術的なバックボーンに支えられた映画である。仮想現実における理想主義的恋愛観を人々は共有しやすくなり、少女漫画的な恋愛観が焼き直されるに従って共同幻想もまた、強化され続けてきた。

 

 

我々は、何やら良いと言われている者にすぐかじりつき、一口くちをつけては美味しかったと言いながら味わいつくさぬままぽいっと捨てて次に向かう消費文化の申し子である。いかにみんなが食べたいものを提供するか、これこそが若者への訴求力と直結するのであり、それが化学調味料たっぷりの一口目だけ美味しい軽薄なものであったって一向にかまわないのだ。君の名は。がここまで「軽薄」と呼べるものであったか、判断する気はないが、ああした流行り方を見ていると以上のような言説を撒き散らさざるを得まい。

 

土日

2018/01/07

土曜日。

散髪にいったあと、会社の同期とドライブへ。

御殿場のアウトレットで買い物。

そのあと沼津までいき、焼肉と温泉。

かなり満足〜

家に着いたら深夜1時でした。


日曜日。

昨日の反動か、夕方前まで家でゴロゴロ。

ごろにゃん。

夕方からボウリング。

久しぶりにアベレージ150を超えた。

回転もまずまず。

そのあと日用品の買い物とガソリンスタンド。

そんな週末。
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peacetree

2018/01/06

ハナレグミの歌声はやっぱ落ち着く。
この曲聴きながらドライブ行きたい。

あいのわ

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  • アーティスト: ハナレグミ,BOSE,マダムギター,AFRA
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2009/06/24
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Kış Güneşi 7. Bölüm Fragmanı Özeti 5 Nisan Salı

Nisan, büyük bir acı içindedir. Efe, başına gelenleri, Nisan’a anlatır ancak Nisan için bu sırrı taşımak çok zordur. Kış Güneşi 7. Bölüm Nisan, Efe’nin dost diye tanıttığı Kadim’in bir kiralık katil olduğundan emindir. Kış Güneşi 7. Bölüm Fragmanı Mete’nin bebeğine hamile olduğunu öğrenir.

Mete ile evlenmeyi planlayan Seda’nın kaderi artık Yakup’un elindedir. Eve gelen Efe, orada gördükleri ile geçmişe gider ve sır perdesi yavaş yavaş aralanmaya başlar…

一粒の雨

途端にせわしなくなる人びとと

おなじ道の上

 

久しぶりに学校へ行く途中

知らない建物が二軒

真新しくてなじんでいない看板と

その前にはなにが在ったのかも

思い出せない私

 

四年間の通学路

見えていないことが たくさん

見ているつもりの 道の上

 

せわしない人びと

 

雨を凌ごうと借りた屋根

明日 そこが取り壊されようと

それがなんの店だったのか

なにを守ってなにを持って

在ったのか

覚えてもない

気にもかけない

 

せわしなくゆき去る人びと と

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おはようございます。

段々と夜が明けるのが早まり、自動的に起きる時間も早まります。

「ニワトリ現象」と言います。

ただ冬は、そうすると8時まで寝ていることになるので

人間らしく 6時に定時起床していますが・・

以前、北海道の玄関と云われる「千歳」に住んでいたのですが

初夏の頃は、空気も澄んで雲ひとつない朝を迎えると

山・山 と思い・・朝の5時過ぎには家を出て「樽前山」に登っていました。

途中、深い藍色の水を湛えた「支笏湖」が見え

素晴らしい景色に出会えます。

山頂では「蝦夷富士」と呼ばれる「羊蹄山」も遠景にあります。

今は、3時に起きないと山の駐車場に入れないので・・ちょっと億劫になっていますが

今年は、一度は登りたいと思います。煙と〇〇は高い所がスキ!

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              M16(へび座 散光星雲/散開星団)04月09日03時21分 直焦点撮影

        DOB GOTO12(30cm反射経緯台 ISO3200 15秒 8枚合成 PENTAX K-01)

※ M16 は、散光星雲(星に照らされて輝くガス)と散開星団とが一緒になっていま

  す。ガスの中では新しい星が生まれていています。宇宙望遠鏡「ハッブル」がこの

  星雲を写した写真では、天地創造的な画像が得られています。ちなみに M16 は「ワ

  シ星雲」の愛称を持ちます。この写真だと左右に翼を広げ、顔を右?に向けた様に

  見えます。

※ 樽前山は、7合目ヒュッテ(駐車場)まで車で行けます。そこからなら1時間弱で山

  頂です。機会がありましたらどうぞ、夏は小さな子供や年配の方も登っています。

  情報はこちら、昨年は5月末に駐車場まで行ける様になっています(雪のため)。  http://www.city.tomakomai.hokkaido.jp/kankojoho/kankoannai/tarumaezan/tarumaezannitsuite/tarumaezan.html

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■喫茶ゆとり

2018/01/06

■喫茶ゆとり

オフィスの近所になぜか若者が集う喫茶店がある。

名付けて「喫茶ゆとり」。

一見何の変哲もないカフェに若者が集う理由とは?

 

たぶん、理由などないのだと思う。

ゆとりゆえに考えなしに集い、

お茶をし、語らっているのだろう。

 

と、いつものように思っていたのだが、

どうやら理由は違っていたようだ。

 

よくよく、語らっている連中の話を盗み聞きしたら、

どうもマルチ商法の勧誘をうけている様子。

ゆとりがマルチの餌食になっているのか、なるほどねぇ……。

 

そして、ディストリビューターゆとりが新たなゆとりを誘い、

今日もゆとりカフェは繁盛している。

 

ボクはお店を出てちょっと深呼吸した。

入れ違いに新たなゆとりが入店した。

 

「はい、いらっしゃい」

店番のお姉さんがやる気なさそうに声をかけていた。

 

http://anond.hatelabo.jp/20140317140030

 

 

ゆとりシリーズの新作です。

 

 

朝の時間や通勤時間、リハビリ時間等の隙間の時間を使って最近読書に励んでいます。

今回はそこに至った経緯と、最高にはまった殊能将之作品のご紹介。

 

 

  • 読書ブームはどこから来たのか
    • 読書にまとまった時間はいらないと気付く
    • 多読、そして文字を読むのは食事と一緒
    • プロだって常に読み続けている
    • 奮起する心、戸惑う足取り
  • ハサミ男
  • 黒い仏
  • 鏡の中は日曜日
  • 叙述トリックについて
  • 今後の読書

 

読書ブームはどこから来たのか

仕事柄文字にまみれていて、ここ数年読書を意図的に避けて暮らしていたのですが、下記の記事や本を読んで読書を再開しました。

 

読書にまとまった時間はいらないと気付く

www.naruki-h.com

 

ちょっとした心がけ一つで読書って始められるよなぁ、と読んでいて思いました。

また、なるきさんのブログで紹介されていたビブリアってアプリがなんともいい感じで、読書意欲を向上させてもらえました。

感謝。

 

多読、そして文字を読むのは食事と一緒

www.e-aidem.com

 

www.e-aidem.com

 

仕事で読む特許文章は懐石料理のようなものだし、漫然と読んでいるなんjのまとめブログなんかはジャンクフードそのものなので、また趣の違う小説や新書を読むのも大事だなと気付きました。

何より、上田さんの高い筆力は多読に裏付けされているんだと思い知らされました。

 

プロだって常に読み続けている

小説講座 売れる作家の全技術  デビューだけで満足してはいけない

小説講座 売れる作家の全技術 デビューだけで満足してはいけない

  • 作者: 大沢在昌
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2012/08/01
  • メディア: 単行本
  • 購入: 3人 クリック: 22回
  • この商品を含むブログ (21件) を見る
 

 

大沢在昌の本がとにかく好きで、何故好きになるのか、何がこの魅力を作り出しているのか、というところを認識できるようになるかと思い購入して読んだのですが、書内の一説で

 

「月に最低10冊は読まないとダメ」

「ミステリーを書くなら古今東西のミステリーの名著100冊は読まないとダメ」

 

といったニュアンスの記載があり、書くことで忙しそうな作家ですらそれだけ読んでいるのに、のんびりと働いている私が一切読まないというのは怠慢以外の何物でもないだろ!と気付けました。

 

ちなみにこの本、小説の技法について非常にためになる内容が載っているので、小説を書くわけじゃなくても、小説を読む際に分析する視点を持って読みたい方にはお勧めです。

ブログであっても、抽出できるエッセンスは多いと思います。

 

奮起する心、戸惑う足取り

さて、「読書を再開する」と鼻息荒くしたところで、手元に本があるわけでもなかったので何を読んだらいいのやらとなりました。

 

私自身はエンタメハードボイルドが大好き、大沢在昌の作品はある時まで全部読んでいた、といった感じですが、いい機会だし読んだことがない作家の本に手を出すのもいいかなと思い、上田さんがその昔ネットラジオで勧めていた殊能将之のハサミ男を手に取りました。

そして、そこから一気に殊能将之の本を一通り読み切ってしまう程度にどっぷりはまったわけです。


以下、がっつりネタバレありの感想を書いていきます。

今回紹介するのは下記の作品。

 

ハサミ男 (講談社文庫)

ハサミ男 (講談社文庫)

  • 作者: 殊能将之
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2002/08/09
  • メディア: 文庫
  • 購入: 50人 クリック: 792回
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黒い仏 探偵石動シリーズ (講談社文庫)

黒い仏 探偵石動シリーズ (講談社文庫)

  • 作者: 殊能将之
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2013/07/12
  • メディア: Kindle版
  • この商品を含むブログを見る
 

 

鏡の中は日曜日 (講談社文庫)

鏡の中は日曜日 (講談社文庫)

  • 作者: 殊能将之
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2005/06/15
  • メディア: 文庫
  • 購入: 8人 クリック: 48回
  • この商品を含むブログ (81件) を見る
 

 

氏の作品はミステリーなので、未読の方は「叙述トリックについて」の項目まで読み飛ばしてもらいたいところ。

まだ咲かぬオモシロの芽を自ら摘み取らないで!

 

ハサミ男

第13回メフィスト賞受賞作であり後に映画化もされた作品。

上田さんの「叙述トリックがある」という紹介だけを前情報としてもっている状態で読み始めました。

叙述トリックがあるんだからどこかでだましてくるな、ここか?ここなんか?とずっと疑って読んでいったのですが、完全に騙されました。

本を読んでいて、ゾワッとして動悸が早くなったのはすごく久々。

そろそろ寝ようかなって思ってた辺りで最高潮を迎えたもんだから、翌日寝不足になったのは仕方のない話です。

 

黒い仏

探偵、石動戯作シリーズの2作目となる作品。

これも上述のラジオで上田さんが紹介していたのでハサミ男の後に読んだのですが、読み終わるまでこれがシリーズ2作目だったとは知らず。

あらすじは、

 ベンチャー企業の社長・大生部に、福岡の安蘭寺に隠されているらしい円載の秘宝を探して欲しいと依頼された、名探偵の石動戯作。

名探偵の仕事らしからぬ依頼内容に落胆しつつも調査を進める中、依頼人の大生部が、福岡で発生した殺人事件の容疑者だと分かる。まんまとアリバイ作りに利用されたのではと石動は訝り憤る。

調査の裏で蠢く尋常ならざる邪悪な2つの勢力。そして、石動の謎めいた助手・アントニオの秘密が明かされる。

(引用:黒い仏 - Wikipedia) 

といった具合です。

 

大生部からの依頼と殺人事件との関わり、それを石動戯作が解き明かしていくミステリーなんだろう、と作中の謎にドキドキしながら読んでいったのですが、これもまんまと騙された私です。

 

これ、ミステリーじゃないんですよ。

だって、時空を超える妖魔がでてくるし助手も超能力使えちゃうしっていう、「邪悪な2つの勢力」なんて要素が出てくるものだからもうなんでもありなんですもの。

こういう小説の大前提をぶっ壊しちゃう作品を堂々と書けるっていうのがすごいな、と感心しました。

 

鏡の中は日曜日

探偵、石動戯作シリーズの3作目となる作品。

黒い仏、シリーズ1作目の美濃牛の後にこれを読み始めました。

この作品では、序章で石動戯作が殺害されてしまうのですが、その次に殺害に至るまでの石動戯作の動きと、石動戯作が調査することになった過去の殺人事件を題材にした小説(作中作)と、が交互に出てきます。

この交互に出てくる話が石動戯作が殺されるところまで到達してからが、叙述トリックネタばらしタイムで、いちいち「ファッ!」となりながら楽しく読んでいました。

 

本来、作中の情報と小説の前提とから色々と予想して、そこから叙述トリックで「ファッ!」となるのでしょうが、黒い仏を読んでいた私は、「言って、アントニオが時空超えて殺されないように石動戯作を動かすとかしちゃうんでしょ?」とかっていう小説の前提の部分を無視した予想をしながら読んでいたので、普通の人よりも驚けたと思う。

こういう読み方がいいのかはわからないけど、読む順番として美濃牛、黒い仏、鏡の中は日曜日、の順番がいいと思われる。

 

叙述トリックについて

何回もしてやられているので、叙述トリックがこうもびしっとはまっちゃう理由について色々と考えてみました。

 

思うに、小説というものは文字による情報の塊なので、五感に関する情報は、文字として開示された範囲でしか読者には入ってこないことで、想起される内容をミスリードできれば叙述トリックが作れるのだろうと。

殊能将之作品は、情報の出し方、強い言葉と弱い言葉とを組み合わせる予想の導き方、がとても上手かったです。

小説を読んでいるときには、あまり頭を使わずに盲目的に楽しんで読んでいる関係で、私には叙述トリックがびしっとはまってくるようです。

 

今後の読書

Twitterにもそれっぽいことを書きましたが、「一般的な感性」というものをもっとちゃんと知覚する必要があるな、と思っています。

マイノリティ街道をひた走りマジョリティに劣等感を感じていたのも今は昔。

Yes or Noで判断できる多くの物事について、人々の感覚は7:3程度に別れることに気付いたので、7割となる感覚を掴めれば色々な物事において良くやることができるように思うのです。

ただ、これまで自分が好きであったマイノリティ文化もまた大切だと思うし、ここに私の個性が立脚しているのだからこれもまた大切にしていきたい。

 

なので、今まで好きだったエンタメハードボイルドをちゃんと読むし、それ以外の本もどんどん読むし、と雑食極まりないスタイルでいこうと思います。

ビブリアに記録したり、Twitterに感想を書いたりして、気分よくしながら頑張ります。

もしオススメの小説がありましたらコメントやTwitterで教えていただければ幸いです。

おみやげ

2018/01/06

http://miil.me/p/ybd2
会社の子から 中華街の月餅をいただきました! さっそく夕食のあとにいただきました♪ ごちそうさま(*´∀`)