一粒の雨

途端にせわしなくなる人びとと

おなじ道の上

 

久しぶりに学校へ行く途中

知らない建物が二軒

真新しくてなじんでいない看板と

その前にはなにが在ったのかも

思い出せない私

 

四年間の通学路

見えていないことが たくさん

見ているつもりの 道の上

 

せわしない人びと

 

雨を凌ごうと借りた屋根

明日 そこが取り壊されようと

それがなんの店だったのか

なにを守ってなにを持って

在ったのか

覚えてもない

気にもかけない

 

せわしなくゆき去る人びと と

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